治らない腰痛を抱えた、出社拒否中の30代男性教諭
愛知県半田市で、不安障害、腰痛、年中続く頚肩部のハリでお悩みの30代男性の学校の先生を治療しました。
もう揉むしかない!?
接骨院や整形外科で【腰痛】の治療をするも改善せず、当院を来院されました。
どんな治療を受けても改善せず、揉むこと、マッサージで気を紛らわせている状態でした。
主訴(一番気になる症状)は腰痛ですが、その他にも首すじ・背中のコリ、肩のこわばりも併発していました。
ココロにもダメージ!
不安障害もありメンタルクリニックで抗鬱薬、
睡眠導入剤等の処方を受けていました。
睡眠導入剤を服用しているのにも関わらず寝付きは悪く熟睡は出来ず、
起床後にもダルさや心のしんどさに苦しんでいました。
あまりの薬の多さで体調を崩し、食欲の低下もみられました。
過去のトラウマと向き合う恐怖(PTSD)にもさいなまれ、心身共に苦しんでおられました。
何よりも職場でのストレスにより、出社することも出来ず休職されていました。
検査と治療
徒手検査により身体の左右差をチェックしました。
両腕の挙がりの差、両股関節の開きの差、両膝の曲がりの差。
特に顕著に差があったのは、「両膝の曲がりの差」でした。
両膝の曲がりの差は、その人の重心が体の中心にないことを指しています。
つまりのアンバランスな下半身の上に上半身が乗っていることになります。
正坐や立位でも、身体が前傾し右に傾いているのが分かりました。
無理なく無痛で行う『バランス治療』で、下半身だけでなく全身の左右差を減らしていき、
最終的に安定した全身バランスに導いていきました。
仕事や日常生活での動作の指導・修正をし、バランスの崩れにくい体作りをサポートしました。
スマートフォン使用時の姿勢や、実際に体を動かして頂いての、安定・不安定を体感して頂きました。
経過
1回目(初診)の治療後・・・体調も良く、ウォーキングやご友人とのお出かけも可能
3回目の治療後・・・腰痛ほぼ消失
6回目の治療後・・・睡眠導入剤の服用量減少
7回目の治療までは、週一での治療
8回目以降は隔週での治療
9回目の治療後、過去のトラウマを克服
14回目の治療後、休職後の初出勤(復職)、初診から約5ヶ月経過
17回目の治療後、睡眠導入剤なしで熟睡可能、その他の薬も卒業
20回目の治療後、肉体的ストレスは少し感じても、精神的ストレスはなし
現在は定期的なメンテナンス治療で、日々の肉体的・精神的ストレスをリセットしている状況です。
以前組んでいたバンドメンバーで再びバンド活動ができるほどに、心が前向きになりました。
考察(心身一元:心と身体は一つのものである)
治療経過としては、治まっていた症状が少し再発したりと、一進一退の時期もあり、
全てが順風満帆にいったわけではありません。
患者さんが医学的にも心理的にも納得し、治療を進めていくことが大事だと再確認しました。
身体の歪みが正されることで、精神的にも安定していくことが確認できました。
バランス治療(家)への信頼感が、症状軽減に加速度をつけたのは間違いありません。
今まで受けてきた医療(整形外科、メンタルクリニック、接骨院)に不信と不満があり、
それらを抱えたままでの治療では、良い結果を産むはずがありません。
患者さんには「【治療家】を苦しみに向かって共に戦う【仲間】」として捉えて頂けたことが、
症状緩解、消失、苦しみからの脱却に繋がったのではと感じています。
患者さんが日々どれだけ苦しみ、どういう思いで生活をされているかを
丁寧にお話をお聴きし、今後もバランス治療に精進して参ります。