左の首すじに痛みがある60代女性
首に不安を抱える大阪府東大阪市の60代女性を施術しました。
左を向くのが怖い
1ヶ月程前から、左首すじに痛みが出ることがあり、時々左手(人差し指〜小指)に痺れ感もあるとのことでした。左を向くと左首すじにギギギと音が鳴り、ビキッと鋭い痛みが走ることもあったため、左を向くのが怖くなったそうです。
体のチェック
座った状態で首を無理のない範囲で動かしてもらいました。ギギギと音が鳴っているようには感じとることはできませんでしたが、動かせる範囲も小さくゆっくりとしか動かせないようでした。さらに下を向く動作もつっぱり感があるとのことでした。
また、体のバランスの左右差(肩関節や股関節の動き)をチェックすると、比較的はっきりと差が出ていたため、左右の緊張差を揃えるよう施術していきました。
経過
首の症状が中心であったため、上半身をより重点的に施術をしていきました。両腕の挙上の左右差を確認しながら施術していき、ある程度揃ったところで首の動きをチェックしたところ、動く範囲は施術前より改善しましたが、まだ痛みは出るようでした。
2回目来院時、状態をお聴きすると以前よりは楽になっていたが、仕事(インテリアの製作等)してまた症状が出てきてしまったそうです。その後の施術でそのような状態が数回続いたため、下半身を中心に施術してみたところ、今までよりかなりの改善がみられ、痛みが減少したようでした。
その後も疲労が蓄積してくると症状が出てくるそうですが、以前ほどではないとのことです。12回目の施術の際にはギギギと鳴っていた音も消失して、とても喜んでいただけました。
考察
仕事で忙しい時は長時間作業することも多く、上を向いての作業もよくあるそうなので、症状が改善してくるのに時間を要しました。仕事等の姿勢からくる体への負担を減らし、体の歪みを作らないための作業姿勢等の工夫が、早い段階で伝えられなかったのは反省すべき点でした。
首の症状が下半身からの刺激で、より改善がみられたことから体は連動して機能しているので、全体として症状を捉えていくことが大事だと改めて感じました。