みんなの体バランス

体の痛みや悩み、バランスで解決してみました。

腰痛とお腹の張りに悩む妊娠9か月30代女性

大阪府吹田市で第3子妊娠中の30代の女性から、腰痛と強いお腹の張りがひどく施術を受けたいと連絡があり治療することになりました。

治療後は、お腹の張りもおさまり腰痛も改善しました。治療前に下がっていたお腹もグッと上がりました。

 

第3子妊娠中。一度横になると起きるのが大変。

妊娠5か月の頃から起き上がるとき腰に痛みを感じるようになり、最近は朝布団から立ち上がるのも大変なほどの痛みになっていたそうです。また仰向けで寝て足を伸ばすと、右のお尻にピーンと響く痛みがあり、寝る時は常に横向きでしか眠れないとのことでした。

お腹の張りも強く、1日にお腹の張る回数が増えていることを心配されていました。

 

お腹を突き出し、がに股歩き

歩く姿はお腹を突き出し背中を反らせていて、さらにがに股で重心を足の小指に乗せながら歩いていました。とても身体が重たそうに歩いている印象を受けました。

妊娠後期の妊婦さんは、お腹が大きく重くなるためお腹を突き出し、腰を反らせた状態で歩く方が多く見られます。この歩き方も妊婦さんに腰痛が起こりやすい原因のひとつです。

 

下がり気味で、右側だけ硬いお腹

仰向けに寝てもらい膝を立てた状態でお腹の張りを確認すると、お臍の下2㎝のところが頂点になるような山型でお腹が下がっていました。さらにお臍の右側だけが硬くなっていました。ご本人が触っても分かるくらいお腹の左右で硬さの違いがありました。

子宮も筋肉ですので、身体のバランスが崩れると局所的に緊張感が強くなり硬くなってしまいます。このように子宮が硬くなっていると、お腹の赤ちゃんも動きにくくなり、居心地の悪い環境になってしまいます。

 

お尻の痛みが消失、足が伸ばせるように

仰向け寝で足を伸ばすとお尻に痛みが出るので、膝を立てた状態で上肢のバランス検査をすると左右の肩関節に動きの差が見られました。上半身に手技をかけ再度検査をすると左右の肩関節の動きが同じになりました。すると足を伸ばしてもお尻の痛みはでなくなりました。

この時点では、まだお腹の張りや形に大きな変化はありませんでした。

バランス療法は特定の部位を治す施術ではなく、身体全体の筋骨格の歪みを取り除く施術です。たとえ上半身への手技であっても、身体全体の連動性によって歪みが解消できるので下半身の症状にも変化が出てきます。

 

 

股関節の動きが左右で違う

足を伸ばして仰向き寝ができるようになったので、下肢のバランス検査を行うと股関節の動きに左右差が見られました。この検査を基に下肢への手技を行った結果、左右の股関節の動きが同じになりました。

 

 

柔らかいお腹になり赤ちゃんが動き出し、腰痛も軽減

するとご本人も驚くほどお腹が柔らかくなりました。右のお腹の硬さもなくなり、お腹全体が同じ柔らかさになりました。そして施術後は、お臍が頂点の山型になり、お腹がグッと上がりました。股関節の可動差を起こしていた筋肉の緊張差が解消されたことで、骨盤の歪みが取れ子宮の緊張もなくなりお腹が柔らかくなったと考えられます。

お腹が柔らかくなった事を確認していると、私が目で見て分かるほど赤ちゃんが動き始めました。

起き上がる時の腰痛も軽減しました。ただ施術時間が10分を越えた頃には再びこの腰痛が強くなり始めたので寝た状態での施術は終了し、座位での施術に切り替えました。

 

歩き方でお腹の張りが変わる

施術終了後に、お腹の張りにくい歩き方を覚えていただきました。施術前の歩き方のままでは、身体のバランスは崩れやすく、また痛みの出やすい状態になってしまいます。施術と並行して理想的な歩き方も実践していただくことで、より長く身体のバランスが整った状態を維持することができます。

 

その後

ただ歩き方を変えていただいても、大きなお腹で5歳と3歳の娘さんとの生活は負担も大きく、施術後1週間でまたお腹の張りや腰痛、お尻の痛みが出てきたので再度施術を行いました。施術後は症状が改善しました。

妊娠期間は身体の変化が大きく疲労もたまり、身体が歪みやすくなります。しかし施術で身体の歪みを取り、同時に歩き方など普段の生活を少し変えることで痛みの再発頻度は少なくなります。痛みの原因は妊娠ではなく、身体の歪みです。妊娠しているから仕方ないと痛みを我慢するのではなく、身体が歪みやすい妊娠期間だからこそバランスを整えていただきたいと思います。

 

 

 

 

 

この症例を投稿した人

ひだまりバランス治療院

安政 奈都記
Natsuki Yasumasa

安政 奈都記
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