足首を強く捻挫し骨折したにも関わらず、1カ月後のラクロスの試合に出場できた女子大生
愛知県知多市から来院された、左足首を強く捻挫(左足関節内反捻挫による第五中足骨基底部剥離骨折)した20代女性を治療しました。
試合に出たくて焦ってるのに、整形外科のそれだけの治療で間に合うの?
大学の部活動でラクロスの練習中に左足首を強く捻挫し骨折したため、大学近所の整形外科を受診し左足をギプス固定されました。
その後ご自宅最寄りの整形外科へ転院されたときも再びギプス固定をされ、その後足首固定サポーター(高額)を購入するも治療はそれだけで、回復のためのリハビリは何もしてもらえませんでした。
1カ月後に大事なラクロスの試合が控えていたため、「いち早く復帰したい!」という強い思いをお持ちになっており、当院を来院されました。
検査
歩行時痛あり、正坐時痛が強く正坐不可
【バランス治療】は治療を開始する前に、肩関節、股関節、膝関節の動きの検査をし、患者さんの今現在どういう筋肉のクセがあるか(筋肉の左右差)、その筋肉のクセでどのように歪みが生まれているのかをチェックします。
今回のようなケガの場合も例外でなく、患者さんの全身の歪みをチェックします。
肩関節検査…左肩の方がよく挙がる
股関節検査…左股関節の方がよく広がる
膝関節検査…右膝関節の方が曲がりにくい→右側に体重を乗せるクセあり
上記の検査結果から、患者さんの全身の筋肉のクセ・歪みのデータが得られます。
筋肉の左右差・歪みがあるということは、血行も悪く、正しく神経の信号も送られないので、本来備わっている自己治癒力をフルに使えていないと推察できます。
ダメージを負ったところ(今回は左足首)を治すのは、血液です。
正常な動きをできなくなった左足首を正しく動かすためには、背骨(腰椎)から正しく神経信号が伝わらなければなりません。
治療
【バランス治療】の無痛の手技で、上記の筋肉の左右差を減らしていきます。
【バランス治療】の特徴の一つである『遠隔操作』を重点的に使いました。
『遠隔操作』とは、患部である左足首に触れる事なく、両手、右足、背骨など、それ以外の身体の箇所の歪みを調整することで、左足首にかかっている負担を減らし、回復を早めるものです。
つまり、痛い患部(左足首)に触れることがないので、患者さんにとってはとても愛護的で、安心して【バランス治療】を受けて頂けます。
治療が進むに連れて全身の筋肉の左右差・歪みが減り、歩行時痛が治まり、痛みなく正坐もできるようになりました。(初回の治療のみで)
※初診時は患部である左足首を動かす手技は使いませんでした。
その後は4日に一度くらいのペースで計8回治療しました。
治療経過
「治療前」→「治療後」
1回目(初診)…
歩行時痛、正坐痛強で正坐不可、肩こり
→歩行時痛なし、痛みなく正坐可、肩こりは残存
2回目…
短時間の正坐なら無痛、仰向けで寝た際背部痛
→両方とも痛みなし、ジョギング痛もなし、軽いウォーキング指示
3回目…
部活動合宿への参加許可(合宿中も連絡を取り合い、病状の確認・指示)
運動時は指導した左足首のテーピングの上からオーダーメイドサポーターの着用を指示
坂道ダッシュで左足首外側に痛み
肩こりはなくなる
自重トレーニング指示
4回目…
ラクロスのゲーム時オフェンス時の前後の動きをするが、左足首の痛みなし
運動時のみ装着している左足首オーダーメイドサポーターの圧迫により左足首痛あり
ジャンプの初動時に左足首痛あり、着地時は痛みなし
運動時は左足首熱感あり→アイシングを指示、3日間はディフェンスを流す程度の練習メニューを指示
5回目…
ディフェンスで左右の横の動きをMAXで行い流石に左足首痛あり、しかし前後の動きでは痛みなし
練習中は左足首オーダーメイドサポーターのみでテーピングなし
練習中は無意識に左足首をかばい右重心になってしまう→ディフェンス時敵に右側を抜かれてしまう
運動時後の左足首の熱感なし
6回目…
当院提携先の整形外科にて左足首のレントゲン撮影→Dr.より「問題なし」
バランス治療前の検査でも左右差少ない
左足首を捻る動作をしても痛みなく違和感のみ
7回目…
ラクロスの試合後に左足首に痛みが出るも、試合に3回フル出場できた
8回目…
どうしても出たかったラクロスの試合も終わり、歪みをとり、運動時のパフォーマンスUP目的の来院へ
現在は不調にならぬよう、定期的な来院をされています。
考察
今回の患者さんは
肩関節検査…左肩の方がよく挙がる
股関節検査…左股関節の方がよく広がる
膝関節検査…右膝関節の方が曲がりにくい→右側に体重を乗せるクセあり
という筋肉のクセ・歪みがありました。
そこから、以下のような動作のクセが推察できます。
肩関節…ラクロスのシュートやディフェンス時に左の脇が開きやすい
股関節…踏ん張った際左の膝が外側に割れやすい
膝関節…常に右体重のため、ディフェンス時に敵に右側を抜かれやすい
【バランス治療】の検査結果から、患者さんの運動を含めた生活動作のクセが見えてきます。
左の股関節が開きやすいということは、左足の着地時に内返しやすく(小指側から着地しやすく)、右重心であれば左の足首はタランと下を向きやすくなります。
つまり、今回の患者さんは左の足首を捻挫しやすい条件が整っていたともいえます。
【バランス治療】で筋肉の左右差・クセを減らすことが、運動のパフォーマンスUPだけでなく、ケガの予防にも繋がると考えます。
治療家の想い
私、【バランス治療家】冨田も、運動によりたくさんのケガをしてきた経験があります。
「動けていた」のが「動けなくなる」ということは、精神的にも大きなストレスとなります。
「やりたいことができない人生」なんて楽しくありません。
「やりたいことがある!」だから「治したい!」という方のために、私の【バランス治療】は存在します。
どうぞ、お気軽にご相談ください。